INTERVIEWわたしのセルフメディケーション

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「アミノ酸の濃度バランスで『がんリスク』が分かる」

アミノ酸は、私たちの体をつくる大切な要素です。そしてまた、食事を摂って「美味しい」と感じるうま味を構成しているのもアミノ酸。今回のヘルシーインタビューでは、アミノ酸のスペシャリスト安東さんと村松さんに、アミノ酸濃度バランスによって早期に病気を見つける画期的な技術についてお話をうかがいました。

アミノインデックス®がんリスクスクリーニング(AICS®)の優れた点は?

 がんにはいろんな検査方法があります。遺伝子検査や腫瘍マーカーなどは、腫瘍から出てくるタンパク質によって判定する方法です。そのため、がんがある程度進行しないと、数値には現れません。一方AICS®の場合は、もともと体のなかにあるアミノ酸濃度バランスの変化を見るため、より早期の段階でがんの可能性を見つけることができます。また、5mlの採血で複数のがんリスクを一度に検査することもできます。

出典:味の素株式会社

遺伝によって違いはありますか?

 アミノ酸濃度は遺伝や生活習慣によってばらつきがあるため、1個のアミノ酸のデータだけでは、がん患者と健常人を判別するのは精度が不十分なのですが、6個のアミノ酸を組み合わせることで判別の精度を上げることができます。
 「AICS®と遺伝子検査はどう違うのですか」と聞かれるのですが、遺伝子検査は、あくまで将来病気になる可能性を見るもの。AICS®は、現在の体の状態を見ており、早期から体の中にがんがある可能性を評価する検査であり、がんの可能性が高い結果となった場合、精密検査の受診が推奨されています。

どこで検査を受けることができますか?

 人間ドックのオプション検診や健康診断、地域の住民検診などで受けることができます。
結果については、10日間から2週間で受診された方にお知らせしています。現在、全国の病院やクリニックなど約1100施設で実施されていて、2011年に開始して以来10万人以上の方が検査を受けています。

PROFILE

安東 敏彦さん 村松 孝彦さん画像

味の素株式会社 アミノサイエンス事業本部 理学博士

安東 敏彦さん 村松 孝彦さん

安東敏彦(あんどう・としひこ): 大阪大学大学院理学研究科にて天然物有機化学を専攻。1981年に修士課程を修了し、味の素株式会社入社。分析研究所にて天然物の構造研究、アミノ酸分析などを担当。1990年に米国サンディエゴに留学。2004年より研究開発戦略部にてアミノインデックス開発を手がける。ライフサイエンス研究所でのアミノインデックス研究を経て、2010年よりアミノインデックス事業に従事する。(写真左)

村松孝彦(まつむら・たかひこ): 大阪大学基礎工学部情報科学科に入学し、コンピュータサイエンスを学ぶ。その後、奈良先端科学技術大学院大学に入学し、情報生命学を研究に従事し、2006年に修了。博士(理学)。味の素株式会社に入社。統計解析技術を活かし、アミノインデックス®の研究開発に携わる。2015年に早稲田大学ビジネススクール修了。現在は事業部門にてアミノインデックス®のマーケティング業務等に従事する。

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