INTERVIEWわたしのセルフメディケーション

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「恋するように“健康”について考えて」

昨年の冬と今年の夏、練馬区が主催した「温活女子講座」には、多くの若い女性の参加者が集まりました。 主催したのは健康部健康推進課の 「健恋7係(けんこいナナかかり)」プロジェクト。 そのユニークなネーミングと、「行政らしくない」アプローチが新鮮と話題に。プロジェクトメンバーの中心となって活躍している板垣さんにお話をお聞きしました。

参加者を集めるために工夫したことはありますか?

 「温活女子講座は行政が主催する講座とは思わなかった」という感想も多くいただきました。企画はもちろんですが、タイトルやキャッチコピー、チラシやポスターも外注せず、メンバーみんなと相談しながら作成しています。コピーライター講座に半年通い、デザインはまったくの独学ですが、対象とする女性の方々に「参加したい」と思ってもらえるよう、どうしたら気持ちが動くかを考えて作っています。
 情報発信についても、「どうしたら届くのか」を考えました。区の情報発信の主な手段といえば区報ですが、対象の年代の方はあまり読んでいないという調査結果もあり、区報には載せず、区のホームページでの告知とともに、区内のカフェや居酒屋、雑貨屋などに開催告知のチラシを置いていただくことにしました。
 健恋7係のメンバーが、女性の方が利用しそうな店を一軒一軒訪ねて説明し、お願いして回りました。アポなしでまったくの飛び込みだったにもかかわらず、皆さんとても協力的で快く了承してくださり、冬も夏も30軒ほど置かせていただきました。夏は冬にお願いしたお店に加え、銀行やスーパーなど女性スタッフが多いと思われるところにもチラシを持って回ったところ、職員向けであればいいですよ、と受け取っていただけました。参加者アンケートによると、チラシやポスターを見て申し込んだという方がこの夏の講座では5割近くを占めたので、足で回った効果の大きさを改めて実感しました。

いつもポジティブな姿勢の板垣さん。地域の健康づくりを支えるための挑戦は、まだまだ続きます。

今後はどのような活動を行っていく予定ですか?

 お店にチラシを置いて回ることで、街の方々の生の声が聞けたのも大きな収穫でした。講座終了後、協力いただいたお店にお礼に伺うとチラシを手にとった方の反応などいろいろ教えてくださいました。「参加したいけど平日は厳しい」という声もあったと聞き、夏の講座は土曜に開催したという経緯があります。区役所の中にいたのではわからないことを知るきっかけにもなり、温活女子講座は街の皆さまのサポートでできた講座だと感じました。
 健恋7係では温活女子講座だけでなく、また違ったアプローチで健康に関する啓蒙を行っていきたいと考えています。また、区内には中小企業が多いので、そうした企業を対象に働く世代の健康づくりも健康推進課で検討しています。
 来年2月に企画しているのが「体幹を整える」という講座です。要介護状態となる原因の
ロコモ(筋肉や関節に障害が生じ、運動が困難になる状態)予防も、若い世代からの健康づくりが大切です。ロコモ予防も健康推進課の課題の一つですが、身近に感じにくいためか生活習慣病と同じく、働き盛りや若い世代にはなかなかその必要性が伝わりません。そこで「体幹を整えることで体調が改善する」という切り口から、健康づくりのきっかけやロコモ予防につなげられればと考えています。今後も「どうすれば伝えたい相手に伝わるのか」という思いを大事にしながら、活動していきたいと思います。

PROFILE

練馬区健康部健康推進課健康づくり係 保健師

板垣文緒 さん

いたがきふみお:北海道出身、看護師として9年間務めた後、保健師免許取得のため、早稲田医療技術専門学校保健学科に入学。卒業後、埼玉県内の自治体にて1年間臨時職員として勤務。2010年練馬区役所に入庁。石神井保健相談所地域保健係に配属。13年健康推進課健康づくり係に異動。現在に至る。プライベートでは、パーマカルチャーを勉強し日々の生活に取り入れるなど、ヘルシーライフを実践中。

編集後記

健康づくり促進のために、積極的に企画を立て実行する板垣さん。挑戦し続ける姿勢には、とても刺激されました。今後のさらなる活躍に期待したい。

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