INTERVIEWわたしのセルフメディケーション

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「過緊張状態で冷えてる女性が増えています」

産み・育てる力を宿した神秘的な女性のカラダ。不妊に悩む女性、産前産後の女性のカラダを多くみてきた浅井先生は、“過緊張”で冷えている女性が増えているといいます。女性が、女性性を大切にして生きるためのヒントをうかがいました。

女性のカラダをみていて思うことは?

今は社会の中でも女性が、男性と肩を並べるように仕事をしていますね。追い立てられるように日々仕事をし、心に余裕がなくなっている気がします。不妊に悩む方もたくさん見てきましたが、いわゆる“過緊張”状態の女性が多いです。ストレスがかかると交感神経が優位になり、血管が収縮。その状態が続くと血行も悪くなり、体温が下がってしまいます。どんなに高度な不妊治療を行っても、女性の体が冷えていては受精するのは難しいです。

基礎体温でみると、最近よく見られるのが、高温期を長く継続できない「黄体機能不全」タイプです。本来、排卵から月経が始まるまでの約2週間は体温が高い状態が続くのですが、それが1週間ほどで終わってしまいます。主な原因は子宮などの生殖器の冷え、血液循環の悪さ。このタイプの人は受精卵が着床しにくく、妊娠しにくくなります。

浅井貴子先生

女性が冷える原因は他にもありますか?

ストレスもそうですが、今の時代は体を冷やす要因にあふれています。たとえばカフェイン。カフェインが体を冷やすのをご存じでしたか? 私も以前、コーヒーを1日10杯飲んでいた時期がありましたが、その時の平熱は36℃未満。1日1~2杯にしたら、今は平熱36.8℃です。コーヒーはカフェインの含有量が多いですし、カフェインには常習性があるので飲み過ぎには注意が必要です。

空調の利いた部屋で過ごす時間が長いのも、冷えの原因になります。一年中、同じような温度の中で、四季をあまり感じずに生活していると、体温調節機能が衰えてしまいます。また、運動不足も問題。筋肉は体の熱を産み出し、さらに体温を持続するために必要です。運動不足は筋力を低下させ、その結果、冷えを招いてしまいます。

過緊張のカラダ、どうしたらよいでしょう? 

過緊張になっている人は、自分をゆるませることが大事です。体がゆるむと副交感神経が優位になって、血管が拡張。血行がよくなり体が温まります。仕事を離れたら、意識的にゆるめてみましょう。その方法は音楽だったり、旅することだったりと人それぞれですが、日常的に活用しやすいのがエッセンシャルオイル(精油)です。好きな香りを嗅ぐことで、どこでもゆるむことができます。一般的に柑橘系の香りはリラックス効果があり、ゆるめる時に役立ちます。

女性は特に子宮がある骨盤の中を冷やしてはダメ。性周期の乱れや月経痛にもつながります。骨盤はお腹よりもお尻に近いところにあるため、お尻が冷えていると骨盤内も冷えていることが分かります。手のひらで触ってみましょう。

入浴で温める他、オイルを使ってお尻をマッサージするのもおすすめです。柑橘系の精油、ジンジャーやブラックペッパーなど体を温める精油を配合したマッサージオイルを使うと、より温め効果が高まります。

女性のカラダは子どもを産むためだけにあるわけではありません。産まないという選択もあって当然です。産む・産まないに関係なく、自分のカラダを労わり、性周期を整えて、生涯にわたり女性性を大切にしていただきたいです。

PROFILE

助産師・マタニティーアロマセラピスト 

浅井貴子先生

あさい・たかこ 東京都調布市在住。地域密着型フリーランスの妊産婦ケア専門家として活躍。世田谷区産後ケアセンター ボディーケアの責任者。母と子のナチュラルケアブランド「AMOMA」開発なども手がける、女性のライフサイクルに合わせた代替療法の専門家。
■オーガニックハーブティー&アロマオイル専門店AMOMA
http://www.amoma.jp/

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